
監修:
宅地建物取引士・第2種電気工事士・毒劇物取扱者・小型船舶1級等、独学による資格取得に熱が入る現役消防官。DIY・ゴルフが趣味の2児の父
DIYが趣味で自宅のコンセント増設を行いました。でもまてよ・・・たしか・・・資格が必要だよ
●電気工事士には2種類ある
・第1種電気工事士
電気工事士法において規制されている次の電気工事の作業に従事することができ、自家用電気工作物のうち最大電力500 キロワット未満の需要設備の電気工事・一般用電気工作物で最大電力500キロワット未満電気工事ができます。平たく言うと、工場レベルの電気を扱う時は第1種電気工事士。
・第2種電気工事士
一般住宅や小規模な店舗、事業所などのように、電力会社から低圧(600ボルト以下)で受電する場所の配線や電気使用設備等の一般用電気工作物の電気工事の作業に従事することができます。
一般家庭の電気は全て、第2種電気工事士でOK。
もんたろうの自宅は最大200Vを使用
一般家庭において、コンセントの増設・エアコンの設置など電気に関わる工事には、第2種電気工事士免許以上が必要です。
●受験資格はなし
なにもありません!大卒だの、専攻分野が必要だのなにもなし。
やる気だけで、誰でも受験することができます
ただし、学校教育法による高等学校以上の学校において、電気工事士法で定める電気工学の課程を修めて卒業した方は第二種電気工事士試験の1次試験(筆記試験)が免除対象となります。
また、合格し免状取得後に定期的な講習はありませんし、免状に添付されている写真の変更も必要ありません。

●どんな試験なの?
・1次試験(筆記)と2次試験(技能)があり
・1次試験 筆記試験
【1】試験方法
以下の科目と範囲から出題される一般問題、配線図問題を四肢択一方式により、マークシートで回答する方法で行います。
【2】試験時間と出題数
試験時間:120分
出題数:50問
一般問題 30問程度
配線図問題 20問程度
*試験時間、出題数は変更される場合があります。
【3】科目と範囲
筆記試験科目は次の7科目。
1.電気に関する基礎理論
2.配電理論及び配線設計
3.電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具
4.電気工事の施工方法
5.一般用電気工作物の検査方法
6.配線図
7.一般用電気工作物の保安に関する法令
マークシート4択式の筆記試験 約6割以上の正解で合格
・2次試験 技能試験


制限時間40分以内に回路をつくります。13種類の回路が事前公表されています。
13種類のうち、1つの該当回路図をもとに回路を作って間違いがなく実際に回路を製作できたら合格です。試験当日にどの回路図を製作するかは、回路図が配布されるまでわかりません。
回路図と回路材料が配られて「はい。初めてください」です。
公表されている13種の回路 一般財団法人 電気技術者試験センター
●技能試験で必要な工具(指定工具)

技能試験では、工具は一切、用意されていない。
指定とありますが、回路作成に必要というだけで回路が製作できればどんな工具を持参しても構いません。工具のチェックなども一切行ないません。
専用工具になるので、知人に借りるかor購入するかで入手しなければなりません。
ちなみに、技能試験でウォーターポンププライヤーなんて使いませんでした。
・要注意!間違えやすい工具

リングスリーブ用は持ち手が「黄色」と決まってます。
・技能試験で持参したほうがいい工具
ホーザン(HOZAN) VVFストリッパー¥4,279(税込) | ホーザン(HOZAN) VVFストリッパー¥10,890(税込) |
![]() | ![]() |
シンプルな構造だけに、中古でもOK。しかし、安価でもあるので購入をすすめます。被覆カットスピードは右記には劣るが、慣れれば遜色なし。 | ワンタッチでカット可能だが中古品に要注意。使い込んだ中古を購入すると、構造が複雑なだけに、うまく被覆がカットできないことがある。一般的にプロが仕事で使用するのはこちら。 |

もんたろうは安価な方を購入しました。VVFストリッパーがなかったら一発合格していません。40分の制限時間は短かったので、重宝しました。ストリッパーがあれば電工ナイフは必要なし。
合格クリップ¥2,110(税込み) |
![]() |
配線をまとめるために使用するものです。販売もしていますが、クリップを曲げてDIY可能です。もんたろうもDIYで10個ほど2次試験へ持参。配線がバラけず、回路が製作しやすいです。 |
●もんたろうの試験対策
・1次試験対策
試験勉強の目安は150時間
1次試験を合格して初めて2次試験に進めます。
もんたろうは試験日3カ月前に参考書を購入し勉強を開始しました。
・すきま時間を活用

トイレ、お風呂、車の信号待ち(笑)、常に参考書は肌身離しません。
トイレは集中力が増します。トイレ籠城です。
・過去問を活用
一般財団法人 電気技術者試験センターサイトには、過去問&解説をアップしている
過去問は必ず繰り返し目を通しましょう。毎年同類の問題が出題されます。計算問題もありますが、過去問で慣れることが大切です。
・2次試験対策

技能試験は回路をつくるのみ!ペーパーで覚える知識は1次試験で終了です。
1次試験は突破したものの、技能試験で落ちる受験生が多発しています。
YouTubeを活用することで2次試験(技能)は合格
13パターンの回路の作成方法はすべてYouTubeで見て学びましょう。
動画を利用しその工程を見たほうが、イメージがつきやすく技能試験に役立ちます。
13パターン全ての回路の製作手順を確認しておくことが大切です。
●試験を終えて感じた重要なポイント

1次試験は参考書一冊&過去問で合格点に届きます。6割でいいんです。
2次試験(技能)は40分が時間制限です。とにかく時間がないんです。
私は普段DIYで電気もいじったりしてるので「ぶっつけで大丈夫だろ」なんて軽い気持ちでした
結果は合格しましたが、時間ギリギリでした!
どの回路でもいいんで40分を計測し一度作ってみることが重要です。
とにかく、VVFストリッパーは、持参すること
評価 ★★★★4.0
工具が無い方は、技能試験用セットの販売をしています。購入していても損はありません。自宅等での工事にも役立ちます。ホームセンターで個別に購入してもいいでしょう。
コメント